【体験】ヴィパッサナー瞑想に行ったら「病院へ行ってくれ」と言われた話

ヴィッパサナー瞑想とは、物事のありのままを見るという意味の、古くからある瞑想法で、ブッダもやっていたと言われている。
昔、京都にあるヴィッパサナー瞑想のセンターで、10日間の瞑想合宿を体験してきた。

座禅好きで、なおかつブッダ好き、さらにはヨガまでやっている。もうヴィパッサナー瞑想に行かない理由がない。
チャンスがあればいつか行きたいとずっと考えていた。たまたままとまった休みが取れたときに、運良く空きもあり、参加することがかなった。

ヴィパッサナー瞑想は戒律が厳しい。
朝4時起床、夜9時30分就寝。その間、休憩、食事、散歩、シャワーの時間はあるが、それ以外の時間は瞑想の時間となる。
瞑想の時間は1日合計したら、10時間近くになる。

合宿所に集まった人数は、男女それぞれ50人。合計して約100人は来ていた。完全に男女をわけているため、初日と最終日以外、女性と顔を合わせることはなかった。

一切のコミュニケーションを禁止されていて、10日間指導者意外との会話は禁止。目を合わせることすら禁止されている。
このヴィパッサナー瞑想のやり方、方法、詳細などは、口外禁止と言われてたので、詳細な記述はさける。

戒律がきびしいあまりに起きた謎の出来事、それを書かせていただく。

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コミュニケーションを禁止することによって起きる出来事

一切のコミュニケーションをを禁止されて、10日間会話、独り言、喋ることをしなくなると不思議な現象が起きる。
夜になるとみんな寝言を言いだすのだ。部屋が8人部屋の大部屋で、布団と布団の感覚はほとんどなく密着状態。
もう寝言の大合唱状態だった。普段会話しないけど、寝ているときだけ会話しているような状態だ。

ヴィパッサナー瞑想最終日は会話が可能なので、そのときにみんなに聞くと「普段は寝言など言わない」と言う。
おそらく、会話をしないことによって口の筋肉が弱らないようにするため、寝言を言いだしてそれを防ぐのではないだろうか。

一人寝言がすごい人がいた。部屋でみんな寝ていると、突然一人「ムクッ」と半身だけ起き上がり、壁の方に指をさして、突然「わっはっはっ」と笑いだすのである。しかも、それが毎日のよう続く。

寝言がすごい人の隣に、外国の人が寝ていて、その外国の人の隣に僕が寝ていた。
例のごとく、寝言がすごい人が壁に向かって笑い出したら、外国の人が「are you ok?」「are you ok?」と会話禁止にもかかわらず心配そうに聞いていた。
ヴィパッサナー瞑想のやりすぎで、本当に病気になってしまったのだろうと思ったに違いない。

寝言がすごい人は、笑い疲れて眠りについたようだ。

ヴィパッサナー瞑想に行ってまさかの一言

寝言は、ヴィパッサナー瞑想の終わりが近づくにつれて、ますます騒がしくなっていった。人の寝言の凄さはさんざん聞かされた。会話禁止のため、自分がどれだけ寝言を行っていたかわからない。

瞑想最終日、会話ができるようになった。みんな思い思いに会話をしている。
同部屋の一人が僕に話しかけてきた。

「君は、いびき、歯ぎしり、寝言、睡眠時無呼吸症候群がひどいから、病院行った方がいいよ」
それを言ったのは、寝ている最中に壁に向かって笑っていた人である。

僕は隣に寝ていた外国人の言葉を借りるなら、「are you ok?」と言いたかった。

「お前に言われたくないよ」とも言いたかった。

「一緒に病院行こう」と言いたかった。

いろいろ迷ったが、すべて聞き流した。

僕がヴィッパサナー瞑想に行って得たものは、睡眠障害がひどいという確かな事実である。その後睡眠外来に行くことはなかった。

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