ホームレスとは差別用語なのか?意味と新しい呼び名について考えた

ホームレス(home less)という言葉。
日本語の意味はわかりますか?
そのまま訳したら「家無し」だ。

例えば、友人の家が火事になって全焼したとする。
家の無くなった人にむかって、「お前これからは家無しだな」と言えるだろうか。

ホームレスの日本での定義はこうだ。

ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法では「都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故なく起居の場所とし、日常生活を営んでいる者」と定義している。

引用元:wikipedia

定義だけ見ると確かに家無しだ。

ホームレスと呼ばれる人たち。
それぞれの人に名前があり、生活があり、人によっては仕事があり、公園で暮らす人もいれば、生活保護を受けてしっかりとした家に住む人もいる。
支援団体の支援を受けて、シェルターに入っている人もいる。

様々な境遇はある。
呼ばれる名前はホームレスで統一されてしまう。
ホームレスという名前以前にも似たような呼称はあったが、ほとんどが差別用語や放送禁止用語になってしまった。

様々な言葉を経て、ホームレスで落ち着いたと思う。
だけど訳して「家無し」は酷くないか。

誰が決めたのかわからない。ホームレスの人は英語もわからないと思ったのだろうか。どうせわからないから、ホームレスと呼べばいいだろうと決めたのだろうか。日本語の意味を考えずに。

失礼な言葉を、外国の言葉で隠すことが失礼ではないか。

英語の意味としてのホームレスでは、災害や戦争の被災者も含めてホームレスと呼ぶ。
例えば日本で地震の被災者の人を、ホームレスと呼ぶことはない。
差別になるとわかっているからではないか。

ホームレスの人は、ホームレスという名前に対して、もっと「家無し」と呼ばれることに疑問を持っても良いのではないか。

そう思ったとしても生活があるだろうし、主張をどこにして良いかもわからないかもしれない。新しいホームレスの名前をつけるのも難しい。そもそも、呼称はたくさんあったが、どんどん使えなくなって行った経緯もある。

ホームレスと呼ぶ側も、なんと呼んで良いのかわからないのかもしれない。

以前、ホームレス支援のボランティアに行ったことがある。
ボランティアでは、炊き出しでくばる料理を作る手伝いをした。

ボランティアに来ている人は様々。
大学生や、主婦の人や、大学の教授、定年後の奉仕活動を生きがいにしている人や、元ホームレスの人など様々。
比較的若い人が多かった。

たまたま、ボランティアに来ている人の中に、ボランティアの支援団体の有名な人が来ていた。
その人にかねてから思っていた、ホームレスの名前について聞いてみた。

「ホームレスの日本語の意味は家無しなので、ホームレスと呼ぶのは失礼ではないのか」と。その人は同じことを思っていたそうだ。
その人が、ホームレスのボランティアをするときは、ホームレスの人のことを「野宿の先輩」と呼ぶと言っていた。
もちろん、相手の名前がわかればその名前で呼ぶ。一般的な呼称として野宿の先輩を使うそうだ。

とらえかたによっては、別の意味にも聞こえなくもないが、家無し呼ばわりするよりはよっぽど良い。
「野宿先輩」もしくは、「野宿の先輩」なかなか良い呼び方ではないだろうか。

もし野宿の先輩という名前が一般に浸透し、当たり前に呼ばれる日が来たとしても、また何かしらの理由で、差別用語として使えなくなる日が来るのかもしれない。

その時は、また考えれば良いのではないだろうか。失礼な言葉を外国の言葉で隠すより、日本語で堂々と呼ぶべきだと僕は思う。

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